雑記

象の鼻はなぜ長いのか |ゾウの祖先に意外な事実が!!【解説 陸の動物】

動物園に行くと、様々な動物に出会います。 小さい頃から見慣れた動物たちでもその生態や容姿の移り変わりなど、

興味(Curiosity)を持つとよりおもしろいです!
今日は、動物園にいる動物の中でもポピュラーな「ゾウ」について、「ゾウの鼻はなぜ長いのか?」その理由をご紹介します。
それでは早速本題にいきましょう!

象の鼻はなぜ長いのか

結論から言うと、ゾウの鼻は時代とともに環境が変わり、そこで生き残るために進化した、いわば生きていくための環境適応の結果でした。 生活環境の変化とともに、ゾウの鼻は長くなっていきました。 そして最後には鼻の長い象だけが変化に適応し子孫を繁栄していったということです。

ゾウの祖先はあの「鼻の短い動物」だった!?
そんな象の鼻の不思議を紐解いてみましょう!

ゾウの祖先は鼻が短かった説

約6000万年前には象の先祖がいたようです。 意外かもしれませんが、かつて象は大きな体をしていたわけではなく、バクのような短い鼻を持つ動物だったとのこと。

では、なぜその鼻が長くなったのでしょう
象の先祖は湿地(しめりけが多くじめじめした土地)や森林に住んでいたようです。 それが、長い期間を経て次第に生活の場を草原に移していったと言われています。

象の種類は「アジアゾウ」「アフリカゾウ」の2種類

「ゾウの鼻はなぜ長いのか?」という話をする前に、ゾウってどれだけ種類がいるか知っていますか?

現存しているゾウは2種類、「アジアゾウ」と「アフリカゾウ」です。

どちらも、一度は耳にしたことがありますよね。 この2種類のゾウですが、体のサイズはというと、アフリカゾウがアジアゾウよりもひとまわり大きいです。 アフリカゾウの大きさですが、驚くことに オスの体長が7メートル! 体重が10トン!!!!! ちょっとイメージが湧きづらいと思いますが、軽自動車の重さが1トン弱なので、10トンというと相当な体重ですよね。

1トン=1,000キロ、10トン=10,000キロです。

アフリカゾウ、デカすぎますね!
そんな大きなゾウは、怒ると、車を潰してしまうくらい破壊力があります。
ゾウと戦ったら負けますよ!やめましょうね!
耳の大きさも、アジアゾウよりアフリカゾウの方が大きく、威嚇するときはその大きな耳をこれでもかとばかりに広げます。 さて、前置きはこのくらいにして、
そんなゾウの鼻が長い理由について解説していこうと思います

象の鼻が長い理由|説その① 

さて、本題の「象の鼻はなぜ長いのか?」について、見ていきましょう。 諸説ありますが、概ね2つの理由が考えられています。 まず、1つ目の理由ですが、

進化の過程でゾウの体が大きくなり、鼻も長くなっていった

というものです。

体が大きくなるにつれて、顔が長くなる人間もいるし、なんとなく分かる理由ですね
体が大きくなるということは、それに伴って体重も重くなりますよね。 すると、ゾウのエサである草を食べるためには、膝を曲げて大きな体を低くしなければ食べることができません。 体重が重く、巨体のゾウが口を地面に近づけて食事をするというのは、かなりの負担がかかるはずです。
人間に例えるならば、毎回スクワットをしながら食事を食べるようなものですね!
食事をとるのにそれだけ苦労をするようでは、生きていくのに不都合が生じます。 なので、なるべくならそんな行為は、避けたいですよね。 そうした生活の中で、身体的な負担を減らすべくゾウの鼻が進化して長くなったというのが1つ目に考えられている理由です。 そして2つ目ですが、
これがまた信じられないような理由なんです!

象の鼻が長い理由|説その② 

ちょっと信じられないような話ですが、ゾウは水の中で生きていたという説があります。 昔、ゾウは水の中で生きていて、

鼻を水面から出して呼吸をするために鼻が進化して長くなっていった

というのが、2つ目の理由として考えられています。

哺乳類のゾウが水の中で生きていたなんて少し信じ難いですよね
でも、実はそんな信じられないような話にもちゃんと根拠があるんです。 その根拠とは、ゾウの祖先の化石が海の近くでたくさん発見されていることです。 もしかしたら、その昔、ゾウは水の中、陸上、どちらも行き来しながら生活していたのかもしれませんね。 ゾウが水中にいて鼻を突き上げて呼吸をしていたら、なんとなく鯨(くじら)みたいですね。 さらにゾウが水の中で生きていたとされる根拠が体の内部にもあります。 それは、ゾウの腎臓です。
なんと!ゾウの腎臓は8個に分かれています!

なぜ腎臓が8個に分かれているのか、それは海水を飲んでいたからではないか、と言われています。

本当にゾウが水の中、海の中で生活していたのだとすれば、海水を飲んでいたと考えられますよね。 でも海水はそのままでは飲めません。

とはいえ、水分補給は必要です!
となると、海水以外の食事から水分を摂るしかありません。 つまり、ゾウのエサとなる草や食物から限られた量の水分を、なるべく多く吸収する必要があります。 水分を多く取り、逆に排出(おしっこ)を少なくする、そうすることで水分を維持して生きていくための体の仕組みが出来上がったのだと考えられています。

エネルギー消費を抑える鼻の進化

「ゾウの鼻はなぜ長いのか?」の答えは、いずれの理由でも、生きていくための進化を遂げたということです。 進化していくにつれ、だんだん鼻の長い仲間だけが生きのこり、数が増えていきました。

そして最後には鼻の長いゾウだけが生き残り現在のようになったのです!

生き残りを賭けた環境変化の賜物

いかがでしたでしょうか?

何気なく見ていたゾウの鼻は時代とともに環境が変わり、そこで生き残るための変化の賜物だったようです。 昔は短かったのかと思って見るだけでも、普段見慣れた象がまた違った動物に見えるかもしれませんね。

雑学的なものですが、ぜひお子様にも教えてあげてください
どんな動物でも、生き残るためには環境変化に適応できなければいけないということは、激動の時代を生きる私たち人間も同じなのでしょう。

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Ryoga
ブロガー|『対談"前田高志×田中泰延"』取材・ライター担当