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ブラジル留学から学んだサッカー王国ブラジルに勝てない理由

SPORTS

かなり前にはなりますが、今から7〜8年ほど前に6ヶ月間のブラジル留学を経験し、ブラジル人には到底かなわない。正直、そう思わざるを得ない多くの学びがありました。

ブラジルに行ったのには、理由があります。それは、サッカー王国ブラジルでサッカーを体験したいという純粋な思いと、サッカーから長く離れたいたのに、ずっとモヤモヤした気持ちが吹っ切れなかったからです。

サッカー王国ブラジルに行って肌で感じた強さの秘訣

6ヶ月間という短い時間ではあったのですが、ブラジルでのサッカー経験は誰しもあるわけではありません。興味はあっても飛び出せない方もいます。

僕が体験したことを書くことで、ブラジル留学を考えている方や、もっとサッカーが上手くなりたいと考えいてる方にとって何かしらのきっかけになれば嬉しいですし、新しい視点を持つことにつながればなお嬉しいです。

ブラジルはなぜサッカーが強くてうまいのか

ブラジルサッカーは個人の技術が高いだけでなく、システム・組織としてもとても優れています。個人のスキルは、トラップひとつ見るだけでも十分に分かります。これは、大人だから上手いとかではなく、子供でも驚くほど上手いんです。

その理由はたくさんあると思いますし、あくまでも主観に過ぎませんが、その理由のひとつには、グラウンドという概念がないことが挙げられます。そこは僕の中では、特に重要だと感じました。

グラウンドという概念がない

グラウンドという概念がない、というのはどういうことかというと、グラウンドがあるからサッカーが始まるわけではなく、サッカーボール(あるいは丸いもの)があるからサッカーが始まるということです。

つまり、ゴールがあろうとなかろうと、ボールがあれば場所を問わずにサッカーが始まります。それは雑草の生い茂った場所でも、海岸でも、アスファルトでも水たまりがそこら中にあっても、泥だらけの場所でも、場所を問わずサッカーをしているんです。

ボールがまっすぐ転がるから育たない感覚

日本では、昔に比べれば遥かにサッカー場が増えています。かつては河川敷や地域の小学校の校庭でサッカーが繰り広げられていました。ところが、特に若い世代では人工芝の整備されたグラウンドや、チームによっては天然芝で管理されたグラウンドまであります。

日本では「サッカーをする場所=ゴールがあるサッカー場」を指すことが感覚的には一般的でしょう。サッカー場といえば感覚としては当然整備されているものという認識であり”ボールがまっすぐ転がることが前提”とされています。

しかし、いわゆるそこら中でサッカーをして育っているブラジルでは、やる場所がコンクリートの場合もあれば、砂場の場合もあります。凸凹でボールがまっすぐに転がらない空き地でやりますし、草がボーボーに生えた場所でもやります。この違いはかなり大きな違いを生み出します。

発想の転換と柔軟な対応力が生まれる土壌

ブラジル人にとってのサッカーは、ボールがまっすぐ転がるかどうかなんて、そんなことは関係ないんです。小さい頃からボールがまっすぐ転がらない環境でやっていたからこそ、自然と応用力が身につき、その場所に応じたサッカーができてしまいます。

例えば、日本で雪が降ったらもうサッカーにならないでしょう。ボールが転がらないのにどうやってサッカーするんだよ、と思う人もいるかと思います。

つまり、まっすぐにボールが転がるという前提でしかサッカーを経験していないから、その場に応じて方法を変えることができない、ということです。

あらゆる環境変化に対応できる応用力

ブラジルでは、あまり雪が積もるということはないかもしれませんが、仮にボールが転がらないということを前提にするなら、泥だらけの場所なんかはあります。

彼らは”ボールを転がさないサッカー”という選択肢を持っているので、グラウンドの状態を見てサッカーのやり方を変えます。

ボールが転がらないのであれば、ボールを浮かせます。単純ですが、この思考はその環境で育ったブラジル人だからこそだと思うんです。

もしかしたら北海道や東北地方、北陸のサッカーチームはブラジル人と似たような感覚があるのかも、なんていうのは半分冗談ですが、”その状況に応じた選択肢”の幅が多少なりとも広いでしょう。

日本代表がブラジルに勝てない根本的理由

日本代表がブラジルに勝てない根本的理由というのは、ボールを蹴るということだけではありません。これは、国民の気質とか教育によって培われたてきている部分もあると思うので、国民性という言葉は合っていないかもしれませんが、大きく間違っているというものでもないかなと思います。

例えば、日本サッカーはかつてよりはかなり進化しました。しかし、いくら見よう見まねでブラジルやスペインなどサッカーが強いチームの真似をしても、根本的な部分、勝つことに対する執着やこだわりという点で圧倒的に劣っています。

シンプルに言います。ブラジル人は(ブラジルのサッカーは)悪く言えば汚いです。しかし、その汚さこそが強さの秘訣でもある、ということです。

「お・も・て・な・し」汚さとずる賢さこそが強さの秘訣

例えば、時間の使い方や相手のもてなし方、手の使い方、審判を巻き込む駆け引き、相手を退場にさせる術(これは観客も熟知しています。)このどれも、歴史を積み重ねて普通に小さい頃からやってきています。

サッカーそのものの戦術などは、日本の良い意味でのお家芸である強国の真似はできますが、ずる賢さや駆け引き、勝つことに徹底的にこだわった戦略や戦術で言えばそうではないでしょう。

日本ではクリエイティブな選手や、あらゆることを勝つ為の手段と割り切ってできるマインドを持っている選手しかやっていませんし、指導者や観客がそれをさせない場合もあるでしょう。

本当にその必要性を肌で熟知しているとか当たり前の感覚ではやっていないことがほとんどだと思います。ブラジルでは、指導者や観客も熟知しているので、状況に応じたプレーを判断することを嫌でも覚えていきます。

アウェーの洗礼と勝ちへのこだわり

日本で試合をするときには、相手のチームも自分たちが使っているくらい綺麗なロッカールームで着替えてもらい、同じグラウンドで事前練習をしてもらって、ということが相手に対する敬意だったり公平性を保つことだったり、という認識で相手を丁寧にもてなすでしょう。

ブラジルでは、そんな好待遇なことはむしろ非常識です。相手にはひどいロッカールームを使わせますし、事前練習をする場所なんて練習できるような状態ではないこともしばしばです。

もちろん、全てのチームとは言いませんし知りません。ただ、僕が6ヶ月間で見てきた中ではそれが普通でした。日本でサッカーをしていたらそれは非常識で普通ではないかもしれませんが、ブラジルでは普通のことだから選手もスタッフも文句は言っても当たり前のアウェーの洗礼くらいに考えています。

それらの洗礼も含めてすでに試合が始まっていますし、勝ちにこだわっているからこそやることです。勝つために自分達に有利に進める。それほど本気で勝ちを奪いにいくんです。

異様なサッカー熱に培われた土壌で鍛えられる

テクニックや華麗なパスワーク・ドリブルが目立ち華やかに見えるブラジルサッカーの強さの秘訣はとても奥が深いものです。行って見なければ分からないことがたくさんあります。

ブラジルはとにかく強いです。その秘訣は、ブラジルという国のサッカー文化に根付いた国民性や土壌が大きく関わっているということです。僕の経験を踏まえ、王国ブラジル強さの秘密、その一部をご紹介しました。

 

16歳の頃に渡英-初海外を経験。その時、海外での空気感、自分が解放された感じに心地よさを感じ、それからというもの、日本と海外を往復する人生となりました。今まで、ヨーロッパ、アジア、南北アメリカ大陸を中心に世界30カ国ほどに行き、数え切れない出会いがありました。あなたにも体験してもらいたいこのWonderful World。少しでも背中を押すきっかけになれば嬉しいです。Meesage from Ken